<ご祭神>
高龗神(たかおかみのかみ)
この御神は、水に関する一切の支配をつかまつり、農業、林業、漁業、醸造業、航海業の守護に高く広い御神徳を有し、古来炎旱、霖雨、冷涼、暴\風雨による凶作、その他天下に大事ある時は万民こぞって祈念を寄せ、特に天竜川河口掛塚港鎮守として、廻船業者の崇敬の厚いお社である。
<社号>
往古は多く貴布祢明神、又は貴布祢神社と記し、また木船、黄船等の文字が諸書に見られる。明治4年(1871年)、太政官達を以て現在の貴船に定められた。静岡県に貴船神社の数は29社で、県西部遠江に20社あり、特に天竜川筋に多く祀られている。
<境内神社>
神明宿、白山神社、風日祈宮、伊雑宮、津島神社、多度神社、東照宮、住吉神社、愛宕神社、厳島神社、福神社
<由緒>
本社の鎮座の年代は詳(つまび)らかでないが、室町時代以前の創立と伝えられている。天正4年(1576年)に社殿の再建を行ったが、この社殿は明治16年(1883年)9月6日の火災に罹(かか)り境内樹木と共にすべて灰燼(かいじん)と帰した。その後本殿は明治20年、拝殿及び幣殿は明治30年に建立された。更に昭和13年には幣殿の増築を行い現在に至っている。社領としては、慶安元年(1648年)10月24日、徳川家光公より朱印地8石の寄進があった。
<祭事>
元旦祭−1月1日、春祭−2月、祇園祭−6月14、15日、大祓−6月30日、
夏祭−8月10日、月次祭一毎月1日、例祭−10月第一土、日曜日、
七五三祝祭−11月15日、秋祭−11月、大祓−12月31日、除夜祭−12月31日
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