(1)御神輿 ◎指定:平成元年(1989年)9月
明治14年に制作された。長方形で唐破風(からはふ)造りであるところに特色がある。
四方に飾られた御鏡は元禄\10年(1697年)8月制作。
(2)西洋型帆船 ◎指定:平成10年(1998年)9月
明治時代に遠州掛塚湊の回船業者が地元の貴船神社に奉納した西洋型帆船の模型が半世紀ぶりに修理され、2本マストの優 雅な姿がよみがえった。
模型は、船体の長さ2.5m、高さ2mのヒノキ造り・2本マストに14枚の帆を付け、船室2つを備えている。明治30年(1897年)9月の同神社大祭で、地元有志が海上交通の安全を祈って奉納した。
東海道線開通(明治22年(1889年)4月)に伴う掛塚湊の衰退で、明治末期から約40年間は神社の宝庫に眠ったままだったが、昭和25年(1950年)、往時の海運業の様子を後世に伝えようと1回目の修理が行われた。平成10年(1998年)には町文化財にも指定されたが、修理から50年で帆は再びぼろぼろとなり、船首先端の一部が折れるなど傷みが激しくなった。神社や氏子は平成13年(2001年)4月、焼津市大住の近藤和船研究所に再修理を依頼した。同年11月6日に修理は無事終了、模型は再び神社本殿内に転じされた。
(3)フタナリ船 ◎指定:平成10年9月
御神輿の中に納められている船で、船首の形から「フタナリ」と呼ばれ、19世紀初めに使われていた古い形のものである。
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