現在は「愛宕神社といわれているが、御本尊は白馬に乗った「愛宕勝軍地蔵菩薩」で山伏の守護神であり、脇には「不動明王」と「神変大菩薩=役の小角(えんのおつの)」が控えている。12年ごとの御開帳には御本尊と脇像の扉を開き、本殿前に柱(角塔婆)を立て、御本尊の右手と柱を5色の糸と紐で結び継げて、それに触れることで、祈願が成就するといわれている。
当山は徳川家康が中泉御殿を置いた頃、京都御所に従って、乾(いぬい=西北)に東海道筋からの侵入者に備えて配置された。明治初年に廃仏毀釈が行われたので、明治23年(1890年)に鳥居が奉納されて愛宕神社となった。
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