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名称 御厨(みくりや)古墳群
御厨古墳群の写真
御厨古墳群

経塚古墳「三角縁神獣鏡」
経塚古墳「三角縁神獣鏡」

堂山古墳「鞆形(ともがた)の埴輪」
堂山古墳「鞆形(ともがた)の埴輪」

分野 歴史
地区 磐田地区
所在地 御厨・西貝塚・田原
見所

 御厨・西貝塚の神明宮から北の台地、ヤマハ発動機の工場周辺にかけての広い地域一帯は古代の住居地域であった。台地の東、すなわち太田川の低地で魚や貝を採って暮らしていた。台地の周辺が古墳群になっていて、質量ともに県下最大級である。

(1)御厨堂山(みくりやどうやま)古墳
 ○ 国指定遺跡
 長さ34mの前方後円墳で、太刀や鉄斧が出土している。

(2)堂山(どうやま)古墳
 昭和32年(1957年)に調査した長さ113mの前方後円墳で、県下最大級の規模である。出土した遺物は県の指定文化財になっている。墳丘の大半は学校用地造成のため土取りされてない。出土した鞆形(ともがた)埴輪は、磐田の古墳文化の象徴としてそのレプリカは磐田駅前などに飾られている。「堂山3号墳」は、一辺24mで墳丘が二段に築かれた方墳で、復元整備されている。

(3)秋葉山古墳・稲荷山古墳
 ○国指定遺跡
 連城寺の裏山にある円墳と前方後円墳である。連城寺には、消滅した京塚古墳から出土した銅鏡(県指定文化財)が保管されている。

(4)松林山(しょうりんざん)古墳
 ○国指定遺跡
 長さ107mの前方後円墳で、石室から銅鏡・装身具・武器が出土した。県下最大の前方後円墳である。

(5)高根山古墳
 ○国指定遺跡
 直径52m、高さ8mの円墳で、墳丘は二段に築かれている。

(6)目隠山(めかくしやま)古墳
 長軸37m、短軸31mの円墳で、墳形がきれいに残っている。

(7)二子塚(ふたごづか)古墳(田原地域)
 ○市指定文化財(馬具)
 長さ55mの前方後円墳。

(8)安久路丸山(あくろまるやま)古墳
 直径47mの円墳で、工場内の安久路2・3号墳から銅鏡・甲冑等が発見されている。

(9)経塚(きょうづか)古墳
 ○県指定有形文化財「三角縁四神四獣鏡」
 もっとも南側にあり、全長約90mの前方後円墳であったと伝えられ、「三角縁四神四獣鏡」は明治時代の東海道線工事中に発見された。

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