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名称 古代鏡・渡邊コレクション
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埋蔵文化財センター



分野 歴史・文化
地区 磐田地区
所在地 埋蔵文化財センター
見所

 中泉の実業家で、旧磐田市の文化財専門審議会委員長を勤められた故渡辺氏から寄贈された渡邊コレクションは、青銅鏡と古代貨幣からなる574点の貴重な大コレクションである。青銅鏡は質量とも充実し、創出期ともいうべき中国・戦国式鏡から、最終末である江戸時代末期の柄鏡まで、体系的に収集されている。特に我国の古墳文化に影響を与えた古代中国の漢鏡(前漢式および後漢式)は、当該期の形式・種類の大半を網羅している。
 資料中には良品多く、紀年名を持つものもある。後漢滅亡(建安25年)の翌年、実在しない年号である建安26年の銘を記した建安廿六年重列神獣鏡(後漢103)は、中国古代史を知る上で重要な資料と言える。
 和鏡は、平安時代から江戸時代の柄鏡にいたる174面がある。中国鏡の影響から脱し、日本独自の文様が創出された平安時代後半の瑞花鴛鴦八稜鏡(和鏡)はじめ、花鳥草木を巧に図案化あした様々な作品がみられる。どの資料も多彩に富んだ図柄で、中には南天獏図柄鏡など稀少な資料もある。
 貨幣は、人々が貨幣を使い始めた紀元前1600年頃、中国殷(いん)の時代で、青銅が登場した周代の魚幣が収集されている。

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