磐田化学工業兜~地東北角に「くろん坊様」の祠(ほこら)が祀られている。
以前には会社の正門あたりの田んぼの中に祀られていたが、昭和41年(1966年)にこの地を買収した際に現在地に移転した。
「昔、少し東にあった大乗院という、山伏のお寺の悪僧がインド旅僧を手にかけ、金品を奪った。旅僧はもがき苦しみ乍ら、私をこの地に葬ってくれたなら、この地の守り神となると云い残した。近所の人々は手厚く葬り、山桃の木を植えた」と伝えられていた。
戦前から咳の神様として信仰が厚く、県外からもお参りがあった。昭和25年(1950年)から11月3日を縁日として周辺の人々が供養してきて、現在に至っている。
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