(1)池田の渡しが100年ぶりに復活
古来、池田は天竜川の渡船場としてにぎわっていた。特に徳川家康により渡船の運営権が保証されて以来、江戸時代を通じて東西交通の役割をほとんど一手に担い、この地域の経済・文化交流の場として栄えていた。明治時代に入り、架橋の機運が高まり、明治11年(1878年)に木橋の完成とともに、天竜川池田渡船は長い歴史を閉じた。
昭和62年(1987年)に「池田の歴史を訪ねる会」の提案をきっかけに、郷土の歴史を後世に伝えていこうと平成元年(1989年)、渡船保存会を発足し、100年ぶりに渡船が復活。長藤祭りに合わせ、池田の渡しを再現した渡船体験イベントを実施している。
(2)池田の渡し歴史風景館
◎東海道の名所
古くから、池田は徳川家康から天竜川渡舟の特権を与えられ近代まで繁栄していた。こうした池田の渡しの歴史を模型などで展示紹介し、徳川家康が池田の渡船衆に与えたとされる朱印状のレプリカなどが展示され、池田渡船の歴史が分りやすく紹介されている。
また、天竜川の堤防にでる右手に「池田橋の跡」の石碑がある。池田橋は明治16年(1883年)に架橋された賃取橋であった。堤防を歩き南下すると「池田の渡船場」を河川敷に再現した池田の渡し公園があり、長藤祭りに渡船体験イベントが行われる。
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