鰐口とは神社やお寺の拝殿前に紐で吊るし、手前の綱を大きく振ることで打ち鳴らすものである。
この鰐口には「遠州山 大嶋郷大福寺長行也 延文五庚子十\二月二十\七日 近江武佐敬白」と刻まれている。延文は南北朝時代の北朝が用いた年号で延文5年は1360年にあたる。
銘には大福寺とあるが通称大安寺の鰐口として知られている。