福田地区では、「ニューイヤーコンサート」が平成3年(1991年)(「NHK交響楽団メンバーによるニューイヤーコンサート」は平成4年(1992年))から平成19年(2007年)(平成19年(2007年)はニューイヤーという冠は外された)まで続いて開催されていた。また「福田音楽祭」は昭和61年(1986年)から毎年開催され、この地域では最も長い歴史を持つ音楽祭である。
特筆すべきは、行政や企業の後ろ楯なく市民自ら立ち上がって活動している民間の任意団体が、長い間素晴らしい実績を積んでいる事である。
福田音楽愛好会「アンダンテ」は、平成3年(1991年)に発足、プロの演奏家を招いてコンサートを企画・開催しており、地方ではなかなか見ることのできない「本物」との出会い(鑑賞機会)を提供し、「感動」による豊かで思いやり溢れる人づくり街づくりに少なからず寄与している。また、ピアノ教師で構\成されている「ハーモニー」は、保育園、幼稚園、小学校に自ら出向いて演奏し、子供たちに音楽との出会いを提供している。
これらの民間の任意団体がこの地域の音楽文化の基盤を支え続けているといえる。
福田地区はかつて「ガチャ万」と呼ばれた裕福な時代があり、その頃に中央の有名な文化芸術家が多勢この地区を訪れていると言われている、そういう風土があればこそかもしれない。
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